【第2回】UXデザインの役割とは
前回、第1回ではUXデザインがなぜ必要なのか説明しました。 今回はUXデザインの役割、立ち位置を明らかにします。
①V字モデル
UXデザインの役割を説明するためにV字モデルを使用
※V字モデルとは、IT製品開発の手法の一種。いわゆるウォーターフォール型のシステム開発の流れを表したもの
システム開発では灰色部分にしか触れられないケースが多い。
上のピンク枠部分までしっかりさせるのがUXデザインの範疇。
ピンク枠の部分がスケジュール通り出てこないとスケジュールがカツカツになったり、要件追加の嵐になったりサービスが開始してもすぐ終了という負の連鎖になってしまう。
②UXデザインの立ち位置
W字モデル
製造と検証を並走させることで品質をあげる考え方
主に左側の工程と合わせてテスト設計をすることで、要件・仕様定義、設計 の精度を上げるというところがポイント(テストよりもバグの検出が早い)上の部分までしっかりさせるのがUXデザインの範疇。
ただこれでは抽象的すぎるので、次に「プロトタイプ」を使って説明する。
③プロトタイプとは
技術的な検証や、 問題点を洗い出すために作る試験用のプログラムのこと
・ホットモック
ぎりぎりホンモノではないけど、ホンモノのプログラムに近いプロトタイプ
・コールドモック
一部ダミープログラムが入ってるけど、一応動くプロ トタイプ
・デザインプロトタイプ
いわゆるデザインカンプやワイヤーフレーム
・ペーパープロトタイプ
手書きのラフ
これを「W字モデル」のフェーズに当てはめてみるとこうなる
先ほどのモックアップをマッピングするとこんな感じになる。ただし必ずこの工程で作るというわけではなく、「何を確認、検証するか」次第で違うタイミングだったり、作らなかったりはある。