【第1回】なぜUXデザインが必要なのか
これからいくつかに分けてUXデザインについて学んだことを発信していきたいと思います。まだまだUXデザインについては初学者なので温かい気持ちで読んでいただけると幸いです。 第1回目としてはそもそもUXデザインはなぜ必要なのかを解説したいと思います。
UXは「なぜ必要なのか?」
① なぜ必要なのかを狩野モデルを使って説明
狩野モデルとは東京理科大学名誉教授の狩野紀昭氏が提唱したモデル。
顧客の求める品質をモデル化した考え方で魅力品質・一元的品質・当たり前品質の3つのモデルで考えらている。
魅力品質
不充足でも仕方がないが、充足されれば満足度
一元的品質
不充足だと不満、充足されると満足
当たり前品質
不充足だと不満、充足されても当たり前
これらのバランスをどう考えるか、また“顧客にとって”の魅力をどう創り込んでいけるかがポイント
例. テレビを例に取ると
魅力品質
3Dテレビ、ネットの動画も視聴可能、ステレオ
一元的品質
ディスプレイサイズ、高精細
当たり前品質
地デジ視聴、外部端子
② 狩野モデルを押さえたところで次に携帯電話を例に取ってみる
いずれも「体験」を提供した製品、サービスといえ、機能も格段に進歩・成長してきたのが分かる。
だが、時間と組み合わせて見てみると違う側面が見える。
③ 狩野モデル + 時間を組み合わせてみる
モデルの曲線は時間経過に従って変化する(コモディティ化)。
コモディティ化とは、市場参入時に、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になること。
グラフにも明らかのように、最初は電話が掛けられるだけで魅力だったのが、今はPCでやってたことができてもそれだけでは魅力ではない。 つまり、時間経過によって「魅力」が変わってきている。かつ、「魅力」が 作りづらくなってきている。
実際、スマートフォンの「魅力」を作ることは難しく、OSのサポートをやめることでユーザを追い立てるというアプローチすら取り始めている。
一度、魅力的価値を作ったら終わりではなく、常に魅力的価値を追いかける必要がある。
そのためには、単に新しい機能を追加するのではなく、体験を作る必要がある。